先日、レッスンにて「会話」について分析するお話をしました。
普段私達が何気なく行う会話とtalk showでは、具体的にどう違うのか。
また実際に自分が会話を行う際、心地いいと感じる会話とは、どんな会話なのか。
会話の無意識を意識化していくと、色々と見えてくるものがあります。
するとレッスン後、生徒の方から「今日のレッスン内容を聞いて”傾聴”を思い出しました」
とのご意見を頂きました。
私自身、傾聴は相手に自分の心を傾けてお話を聞く、相手に寄り添う、相手の立場に立つ、
という意味と考えていました。
帰ってから辞書を引くと、「耳を傾けて熱心に聞くこと(大辞泉)」とあります。
ちょっとしっくりこなかったのでinternetで色々調べてみると、厚生労働省のHP内にある
「こころの耳」というサイト内にて、カウンセリング視点での「傾聴」を解説しているぺージを見つけました。
そこでは、アメリカの心理学者カール・ロジャーズによって提唱された「積極的傾聴(Active Listening)とは、聴く側の3要素として「共感的理解」「無条件の肯定的関心」「自己一致」を人間尊重の態度に基づくカウンセリングとして提唱していると書かれています。
〈参照〉
厚生労働省「働く人のメンタルヘルスサポート こころの耳」
それぞれ3要素の詳細はHPでご覧頂くとして、「傾聴」という言葉は主にカウンセリングや医療現場にてよく用いられる言葉だと思います。
相手を受け入れ、共感する、肯定する、しかしそれだけでなく「自分が分からない事はそのままにせず聞き直して内容を確かめる(自己一致)」とするロジャーズの言葉は、先日読んだアサーションやアドラーの内容とも深く繋がる点があるなと、改めて興味を持ちました。
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