京都出張の帰りに、保津川下りに参加しました。
保津川下りとは、京都の嵯峨嵐山から亀岡市に至る山間の峡谷16キロを、小舟で川下りするアトラクションです。
この川下りは、長岡京市に都があった頃から水運として様々な資材の運搬が行われ、明治32年山陰線の開通や戦後のトラック輸送の発達と共にその文化は廃れていったが、明治28年頃からは保津川峡谷の自然美を堪能する遊船として今に至っている。
1船20人弱の観光客に対し、3人の船頭さんが1時間半〜2時間をかけて船を漕ぐというものですが、この日は30代、50代、70代の船頭さん達が交代で漕いでいました。
景色の美しさもさる事ながら、1番の魅力は船頭さんたちのトークでしょう。
力いっぱい漕ぎながら、目に映る山や動物、植物等の説明、歴史を関西ならではのジョークを交えてお話ししてくれます。
いらっしゃるお客様の客層(年齢や国)、季節、時間に合わせて話し方や話す内容を変え、お客様と絶の妙な距離感を瞬時に捉えながら話を繰り広げる彼らに、感動を覚えました。
「皆さん後少ししたら、左に注目!大きなスヌーピーが見えてきますよ〜。」と獅子舞や恐竜、猪などに例えた石や木々を紹介したり、日々川下りしをながらトークネタを探しているのでしょう。
正にMCの見本!
あの距離感の掴み方、本当に勉強になります。
場数を踏むのも勿論大切ですが、それ以上に自分の心と身体をフラットにしてスッと場に馴染ませる事が出来るかどうか。
最後、船頭さん達が笑顔で手を振りながら「また来てねお姉ちゃん!」と。
接客の極意を見せて下さいました。
師匠達は色んな所にいますね。
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